明後日の風




たいくつなの

君のメールは気まぐれだ



今近くにいるから

待ってろ



携帯を助手席に投げると同時に

踏み込んだアクセル




近くって三十キロは離れてるぜ?




さらにアクセルを踏み込んだ俺




赤い光にイライラ

減速車にイライラ

舌打ちしながら向かうんだ

他の誰かじゃなく

俺を待ってる君の元へ




気をつけて

君からの返信

助手席で光るランプに気付くことなく